diary   ←index
2006年12月



12月24日


今日は
クリスマス・イブっす。
全く世間はうるさいっす。
去年までは楽しみにしてたこの日も、
彼女と別れた自分にはイヤミに聞こえてしょうがないんす。
…おっと、プチカミングアウトっす。

まぁいいや。
・・・って言ってもなー。あーあー。
久しぶりに孤独なクリスマスかー。
いざこの立場になると悲しくなるもんやなー。
どこかのサンタさんよ、俺にプレゼントをくれー。

愛というプレゼントをー。


なんていう戯言を
先日のサンマ・メジロの塩焼き・刺身を肴に焼酎飲みながら考えていた。
少々ロレツが回らなくなった頃、玄関に人が。「ピンポーン」
時々一緒に釣りに行く友人yoheiだ。
こんな時間に何のようやら。と思っていたらゴソゴソっとポケットから包みを取り出し


「プレゼントやるわい!」


ええぇ!??



そして小さなリボンつきの箱をくれた。
そこには・・・






それはこの胸元のシルバーアクセだった。

釣り針!まさしく「俺」でしょ!?

「やっぱお前らしいのは、それしかないよな!」って選んでくれたそーだ。


正直、涙出そうでした!!



俺が愛用してるモノは、意味のあるものばかり。
代表例とすれば・・・

母さんからもらったターコイズのシルバーリング。
父さんからもらったボールペン。
(元)彼女からもらったライター。これは女々しい。

そしてこの釣り針。


俺は本当にみんなのおかげで生きてるなあ。
だからこんなクリスマスにも、最高に感謝だ!



友情という名の愛をありがとう!友よ!
(ここ見ることはないだろうから書いとくけど)










12月20日

最初に断っておきます。
今日の日記は非常に下品です。
気を害された方は即閉じることをおすすめします・・・


最後の更新からはや3週間・・・全くネタがなかったワケなんだけども
やっと和歌山へ釣りに行ってきました。

しかも、あの肛門と脂の記憶…
「バラムツ」のリベンジです!


お尻、じゃないや、お知りではない方のために説明しておきましょう。


バラムツは普段500m前後の水深で生活する深海魚なのですが、
夜エサを求め急浮上し50〜150mの浅場へ移動してきます。

この強烈な深浅移動を支えるため、身にはワックスエステルという
人間の消化器では処理できない脂が多量に含まれているのです。
これを食べると脂はそのまま直腸に到達、知らない間に垂れ流れ…

「ロッドの尻栓、俺の尻栓にすりゃよかったよ。」
「ドラドペンシル刺しときゃモーマンタイ」


ってことになるわけです。


日本海側、そして富山にはバラムツは居ないのか、釣れると聞いたこともなく
富山へ帰ると決めてる僕は、今ここで釣らないと

一生をバラムツ童貞で終わってしまう!!

そんなエキサイティングな快楽知らずに死ぬなんて、耐えられない!!


今回の同行者は、この和歌山を庭と称するソルトマスターと、
前回のバラムツ試食で肛門の危機をスレスレで回避したレポーターshinji。



このすばらしい景色の見えるソルトマスター部屋にて、
必釣祈願の
ナポレオンレミーマルタン(その他もろもろ・・)で乾杯!!

気合MAX!!のはずがグデングデン・・・

そしてその勢いのまま



近所で発見した謎の喫茶・軽食屋
「ジャングル」になだれ込み
まだ微妙に酔ってて非常にテンションの高い自分は
なぜか店主の奥さん?に
記念写真を求めていた・・・


ごめんなさい…「ジャングル」さん。数々の無礼謝罪します・・・


ジャングル定食でエネルギーを蓄え、時間はきた。
グダグダの肉体に
アネロンを3つ…いや4つ投与し大海原へ!!


バラムツタイムの夜になるまで、メジロ・ブリ・ハタなどを狙う。
数日前にソルトマスターは船釣りマスターと来ていて、
ブリ89センチ・93センチ・カンパチ73センチ・マハタなど・・・釣ってる。
ブリブリ・・・激しい妄想に駆られてると、着低ギリギリでアタリが!?

合わせると同時、一度も太平洋で唸る事のなかった愛用リールPENNが
数秒間だけ心地よいカリカリ音を発した!!
走りからして明らかにメジロ!

横を見るとソルトマスターも一緒にダブルヒット!!

後ろを見ると!!なんとレポーターshinjiの!!


背中が寂しく泣いていた。


上がってきたのはやっぱりメジロ!
78センチ!四捨五入で80センチ…は無理か。
(帰ったらちょっと小さかった・・)




ソルトマスターのメジロもほぼ同サイズだったが、80はあったような。



その後ソルトマスターはナイスサイズのチカメキントキも追加。
うまそう!!




この魚を最後に、アタリは遠のき
日もどっぷり暮れたので、いよいよ本番のバラムツポイントへ!!
船が煌々と灯りを照らし出すと、なにやら水面がざわつきだした??
ええ、これは!!

サ・サンマぁ〜!!


船のライトに集まったサンマが群れてピョンピョン飛んでるのを3人が網持ってすくう!!
こんなの僕は初体験だったが…
最高におもしろい!!
あのサンマが…美味しいサンマが…



すくい放題!!


ソルトマスターなどスルメイカまですくいだす始末…


なんて楽しいんだ!!


しかし!!メジロもサンマもあくまでバラムツの前座…
この後更にアドレナリン爆発の世界が待っていた…


バラムツポイント・タナは140mライン。
潮が思ったより速く、深いところでは底を取るのに200m近く出る。
ジグは300g、普段のジギングから考えると倍近い重さだ…
ジグだけでは食いが悪いらしく巨大なフックにサバやサンマを付ける。

やっとの思いで底をとるが、妙なゴツゴツッというアタリがきたところでエサがもうなくなる。
地方名ヨロリ、クロシビカマスがエサを食っていくらしい。
150m回収というのを繰り返すのは思いのほかしんどい…



待てども待てども本命のアタリがでないまま時間は過ぎていく。
もしや今日はハズレdayなのでは?脳裏をかすめた…
その時!!



ソルトマスターがついに沈黙を破るヒット!!

さすが!怪しげな笑みを浮かべつつも余裕の腰使い!
あがってきたのは…


(写真左 釣れず船酔い中のshinji ボウズの保険にパシャり)

ソルトマスターは釣りなれたアベレージバラムツ!
124センチ!




うらやましい…



ソルトマスターにあやかりエサをサバの頭に変え半ば諦めの中、底をとった・・・。







………ゴンッ!







ゴンッッ!!








ゴゴゴゴッッ!!!






思わず叫んでしまった!!しかしそんな事はもはやどうでもいい!
問題は、今、
さっきのメジロがアジに感じる程の巨魚、
今それをかけた深さが
140メートルという現実だっ!
童貞を捨てる道のりとはかくも厳しいものなのか!!
釣りでは総じて言える事だが、一定のテンションで巻き上げねば
フックアウトの恐れがあるためできる限りポンピングは禁止
それはすなわち性交中に体位を変えず
なおかつ果てず140m腰を振れ振り続けろ!!
という事と同意なのだ!!
男のプライドに懸けて、この巨魚に負けるわけにはいかない!
俺は渾身の力でソルティガを巻き続けた…

奴は一度の突っ込みでドラグを
20mは出していく・・・
それを底から水面まで繰り返すのだ。俺の筋肉も限界を向かえ
収縮運動すらままならなくなっていた。
「もう無理だ・・・」心が折れそうになった時、ついに魚体が見えた!
最後の抵抗に船底へ突っ込んでいく。このままではラインが擦れる!

船長はバットまで海中に突っ込め、そして巻け!
という強烈な指示を出す。確かにそうするのはセオリーなのだろう。
だが相手はバラムツ。
タックルはスピンジャーカーとソルティガ(レンタル)
この腕力も握力も限界の状態で、だ。
俺には10万近くも払う金はねえよ!!?
と、半ばヤケクソで突っ込んだ。

これがとどめの一撃となった!
船の下から浮かび上がった奴は、
ついに観念したのだった。




(祝)記念すべき初体験の相手♪

バラムツ・144センチ

あまりに気持ちよすぎて目がイッてます(笑)
しばらく放心状態になってました。

バラムツとしてはまだまだアベレージサイズで、
前日には150・160・170というのもいくつかでてました。
でも、このサイズでも近海で狙える魚の中では
かなりのビッグゲームだと思いますよ・・
かなり深い場所での釣りなのでタナとりがうまい人、
体力的に慣れてる人がやっぱ釣りますね。
ソルトマスターは合計3匹釣ってました。
shinjiは最後の一流しに賭け、立ち上がったが・・・
その後はこちらから!


これで太平洋に思い残すものは・・・・

あ、あれも釣ってないし、ああぁぁ



まだまだ釣りの夢は果てませんなあ!!





←index